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2月22日 北海道の暦と歳時記 2月22日。暦の上では二十四節気「雨水」の次候「霞始靆(かすみはじめてたなびく)」にあたり、本州では大気がゆるみ、遠景が淡く霞む頃とされる。しかし北海道では、霞というよりも冷気が光を屈折させる冬の景であり、春の兆しはまだ深い雪の下に隠れている。夜明けの気温は氷点下が当たり前で、雪原は朝日を鋭く跳ね返し、風が吹けば粉雪が舞い上がる。暦と現実の季節が大きくずれるのが、この時期の北海道らしさでもある。 旧暦では一月十五日、望月の頃。かつては小正月の行事が続き、豊作祈願や火祭りが行われた地域もあった。干支は「辛卯(かのと・う)」で、草木が伸び始める象意を持つが、北国ではその芽吹きはまだ地中深く眠り、雪解けの気配すら遠い。それでも、日差しの角度は確かに変わり、午後の陽光がつららを落とす音に、季節の底がほんのわずかに緩む。冬の支配が揺らぐ瞬間を、耳と肌で感じ取る時期である。 生活の暦では、道路脇の雪壁が高く、除排雪の遅れが日常を圧迫する。朝夕の路面はブラックアイスが潜み、歩行も運転も油断ができない。農家にとってはまだ冬の最中だが、種の準備や機械の整備など、春作業への心構えが始まる頃でもある。市場には本州から届く菜の花や早春の山菜が並び、北国の食卓に一足早い春を運んでくれる。蕗の薹が顔を出すのはもう少し先だが、その苦味を思い浮かべるだけで、冬の出口が確かに存在することを感じさせる。 ![]() 現代の記念日としては「猫の日」「竹島の日」「食器洗い乾燥機の日」などが並び、季節感とは別の文化的な彩りを添える。厳冬のただ中にあっても、光は日ごとに伸び、空気の質が少しずつ変わっていく。北海道の2月22日は、冬の深さを抱えながらも、春の気配を探す感性が研ぎ澄まされる一日である。 2月21日 北海道の歳時記と暦 二十四節気は「雨水」に入り、暦の上では雪が雨へと変わり始める頃だが、北海道では依然として冬が主役である。夜明けの空気は鋭く、吐く息は白く凍り、街路樹の枝には細かな霧氷が残る。だが、日差しの角度だけが確かに変わり、雪面に落ちる光はどこか柔らかい。長い冬のただ中で、人々はそのわずかな変化を敏感に拾い上げる。
道路脇には高く積まれた雪の壁が続き、除排雪の遅れが生活を圧迫する。歩道は凍り、車道はうねり、春の気配はまだ遠い。それでも午後の陽光がつららを落とす音に、季節の底がほんの少し緩む気配が宿る。
今日の空は淡い灰色。雪雲は重く垂れ込めるが、風の匂いには微かな湿り気が混じる。厳冬の只中にありながら、春は確かに地中で息をしている。北海道の2月21日は、冬の支配の奥に潜む小さな揺らぎを感じ取る一日である。
![]() 2月20日 今日の歳時記(俳句五句) 二十四節気の「雨水」を迎え、季節は静かに冬から春へと移ろい始める。朝の空気にはまだ冷たさが残るものの、日差しの角度が変わり、光の柔らかさが心をほどく頃だ。軒先の氷はしずくを落とし、冬の名残をそっと手放していく。 梅一輪 寒さの底を 照らしけり 庭先では梅が見頃を迎え、白梅は清らかに、紅梅はほのかな香りを漂わせる。 紅梅の 香に誘われて 鳥の声 鳥たちのさえずりが増え、冬の静寂に彩りが戻りつつある。 雨水の名の通り、雪は雨へと変わり、大地は水気を含んでゆるみ始める。 雨水や 土の匂いの 目覚めけり 田畑では春耕の準備が動き出し、農の営みが再び息を吹き返す。 人々の暮らしにも、重ね着を一枚減らす日を思い描くような、淡い期待が芽生える。 薄氷の 割れてひかりの 増す朝に 季節の変化はまだ控えめだが、その一つひとつが春の確かな足音だ。 2月20日は、冬と春が静かに交差する日。 春隣 気配を拾う 道すがら 自然の微細な変化に耳を澄ませ、季節の息づかいを味わうのにふさわしい一日となる。 |
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